1.制度概要について
Q
労働者協同組合とは何ですか。
A
労働者協同組合は、組合員が出資し、それぞれの意見を反映して組合の事業が行われ、組合員自らが事業に従事することを基本原理とする組織です。この組合を通じて、多様な就労の機会の創出や地域における多様な需要に応じた事業が実施され、持続可能で活力ある地域社会の実現に資することを目的としています。【法第1条】
Q
法人格を取得するメリットは何ですか。
A
法人名で不動産登記ができるほか、銀行口座を開設できるなどのメリットがあります。
Q
労働者協同組合法の特徴は何ですか。
A
- 組合の基本原理に基づき、組合員は、加入に際し出資をし、組合の事業に従事する者とする。
- 出資配当は認めない(非営利性)。剰余金の配当は、従事分量による。
- 組合は、組合員と労働契約を締結する(組合による労働法規の遵守)。
など。
Q
労働者協同組合は労働組合とは違うものですか。
A
名称は似ていますが、両者は異なる団体です。労働組合は、憲法第28条の労働基本権の理念に基づき、労働組合法により、対等的労使関係の下、労働者の労働条件の交渉のために組織されるものです。労働者協同組合は、組合員が出資し、組合員の意見を反映した事業の運営を行い、組合員自らその事業に従事するという基本原理とする組織です。