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第19回 地域に根付き、地域と共に成長する労働者協同組合(世田谷区)
(2026年1月掲載)

労働者協同組合健康生活サポートセンターのみなさん
<労働者協同組合健康生活サポートセンターのみなさん>
世田谷区で訪問介護、居宅介護支援事業を運営している労働者協同組合健康生活サポートセンターを紹介します。世田谷区の祖師谷商店街(通称:ウルトラマン商店街)の中に事業所を構え、地域での信頼を得ながら活動を継続しています。団体設立のきっかけや、今後の展望について、代表のTさんにお話を伺いました。

立上げのきっかけ

2005年10月、Tさんは会社勤務の定年退職を機に、自分の適性と地域ニーズの双方にマッチする介護事業を行うことを決め、ヘルパーの資格を取得後、介護事業所を有限会社として設立しました。
その後、一緒に働く仲間を得て2014年5月にNPO法人となり、活動を続けてきましたが、労働者協同組合に関する著書を読んだことがきっかけで労働者協同組合の存在を知り、今年(2025年9月)、NPO法人から組織変更して労働者協同組合を設立しました。

NPO法人から労働者協同組合に組織変更をした理由

お話を伺った代表理事のTさん
<お話を伺った代表理事のTさん>
NPO法人時代も、東京都の人材育成促進支援事業も利用しながら、組織の活性化や後継者育成に取り組んできましたが、NPO法人は役員報酬等の面で制約もあり、社員が意欲的に取り組む体制がなかなかできずに悩んでいました。どちらかというと、皆が自分の指示を待って動くような働き方をしていました。
そんな折、ちょうど労働者協同組合のことを知り、NPO法人からの組織変更(*注)であれば、それまで蓄積してきた資産も引き継ぐことができ、さらに組合員として全員が役割を分担して持てば、組織の活性化が図られ、後継者の育成もできるのではないかと考え、NPO法人から労働者協同組合への組織変更を決意し、メンバーの全員一致で決定しました。

現在の活動について

従業員17名(ヘルパー15名、ケアマネージャー2名)で活動しており、うち13名が労働者協同組合の組合員です。ヘルパーによる訪問介護(介護保険、障害福祉の居宅介護と重度訪問介護)、ケアマネージャーによる居宅介護支援(要介護、要支援の利用者対象)の2本の柱で運営しています。
労働者協同組合の理事の数を3名から7名に増やし、現場リーダーを中心に理事に就任したことにより、各理事の役割が明確となり、以前より役割への自覚が生まれ、それぞれが積極的な意見を出すようになりました。理事会へは現場リーダーが出席しているため、理事会で話し合われたことはすぐに他の組合員にも現場で伝えています。理事を含め40代、50代の組合員も複数おり、後継者の育成にも手ごたえを感じています。

今後の展望について

事業所は、世田谷区の祖師谷商店街にあり、商店街の組合員でもあり、商店街のお祭りでは介護相談のブースに参加するなど地域とともに活動しています。また、世田谷区介護事業者連絡会や、地域の包括ケアセンターとも信頼関係を築き、事業を継続してきました。
今後は、培ってきた基盤をもとに、介護関係の他の事業者との交流や、世田谷区内のまちづくり活動などにも関わり、労働者協同組合と地域がともに発展できるようにしていきたいと考えています。
(*注)
NPO法人から労働者協同組合への組織変更は令和4年10月1日から令和7年9月30日までの制度であり、現在は組織変更の制度はありません。
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